『ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞』を観に行ってきた。+迷走神経反射の話。

2016/3/31 Thu 渋谷Bunkamuraで開催中の「くにくに」に行ってきました。

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どっちかっつーと、私は国芳の方が好き。

女を描かせたら、国貞の方がシットリとイイ女を描くけども、癇癪持ちの目つきみたいな国芳の女の方がシンパシーを感じるせいだろうか。

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↑国貞の「見立て邯鄲」。
櫛の細かな表現や、透けてる団扇、ゆれる洗いざらしの髪…清潔な色気そのものだ。


何をも損なわない、丁度いいバランスの構図といい、心の行き届いた色使いといい…国貞はウマイな、と思う。

対して、国芳は何にしてもかなり冒険的。ちょっと危なっかしいくらいなのが良いんだよね。

国芳の作品をずっと見ていると、登り棒から逆さに降りて来る時の感覚が、時々蘇ることがある。
背中と尻の境目当たりが、ひゅっとする。怖いんだけど、若干気持ちいい。
…変態っぽいけどな。

国芳の、大人なのにいたずら坊主みたいな所がいいのかなあ。
だめんずウォーカー(死語か。死語だな。)の成れの果て。


Bunkamura、久しぶりに行ったけど、展示の数や広さが丁度いいや。
あまり巨大な施設にたくさん詰め込まれてると、だんだん草臥れるようになってきた…トシだからな。


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渋谷って、疲れる街だ。

そういう中、平日・朝一のBunkamuraは非常に静かでよござんした。
翌日からは新職場。平日にフラフラできるのもこの日で当分は無いことだと思って、通勤予行演習の帰りに目黒駅までトコトコ40分あるいて、山の手線に乗ったのだった。

予行演習はよかったけど、3月末日じゃあ全然参考にならなかったぜ。
4月1日の朝8時前なんて、電車に乗る新人さんだらけなんだもん。

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さて、この「くにくに」を観に行った後…。

悪化し続ける腱鞘炎(テニス肘)がどうにもノッピキナラナクなりまして(箸が持てない・ファンデーションのパフが掴めない・文庫本が持てない・寝返りで激痛)、かかりつけの医者(リウマチの先生のとこ)に行っただ。


案の定「あ、これはもう、お注射ね」とニコヤカに診断を受け、プレドニゾロン(ステロイド)と局所麻酔のブロック注射を受けてきましたよ。


で、この注射で「迷走神経反射」が起こって失神しました。

眠剤飲んでる&パニック障害を抱えていると、この反応が出やすいらしいので、警戒して
『先生、お注射痛いの怖いから、横になってから!』
と甘えて、ベッドで寝て注射してもらったのだ。

通常、迷走神経反射は横臥状態だと出ないらしいのだが、私はバッチリ失神した。

痛む場所をマークして、先生が「薬が入る時、ちょっと痛いかも」と言いながらチックン。

おおぅ、ちょっとじゃねぇよ、かなり痛てえ!

その瞬間、「あ、来るな(失神状態が)」と分かる。頭の血の気がサァっと音をたてて引き、ブワっと気持ち悪くなるからだ。


どうも、体の中に異物が注入される感覚がいけないらしい。
その証拠に、同じ針を刺す作業でも「採血」はヘッチャラだ。


失神状態というのは、不思議なもので。

実際には10~20秒くらいの状態なのだと思うが、私自身は5日~10日以上が経過したかのような感覚で、この世に戻ってくる。

最中は呼吸が止まるか弱い状態になっているらしく、先生の『息をして!ゆっくり息をしなさい!おーい、息をして!』という声で呼ばれていた。

まるで生温かい水の中で溺れたようなひどく疲れた状態で戻ってくるので、いわずもがな消耗する。

血中酸素も低くなり、血圧もドーンと急降下する。

先生も相当ビックリしたらしく
「んも~、あなたには二度と筋肉注射も皮下注射もしないわ。こんな反応が起きるなんて、かわいそう!」
「インフルエンザも予防接種受けに行ったらダメよ!あんなの、薬があるんだから、かかるならかかっちゃいなさい」
と、けっこうな言いぐさになったのだった。

休ませてもらいながら先生に
『何でこういう風になるのか』を質問したが、結局のところ
「体の神経が、異物が入るのを拒否反応を起こしてるってことじゃないかしら~。自律神経の問題なのかもね」という、よくわからない答えしかもらえなかった…これは精神科のS先生に聞いた方がよさそうだな。


這ってウチに帰り、昼飯も食わずに横になって休んだが、やっぱり熱が出た。
人間の身体と言うのは、血圧が低くなっても高くなっても、とにかく体温をあげることで対応しようとするからだ。

38度まで上がった熱のせいで、晩飯はまずいし風呂にも入れず(シャワーだけは敢行)、新職場出勤前日は這う這うの体なのであった。

不幸中の幸いで、テニス肘はちょっぴり具合が良い。
これで効き目がなかったら、何にも得るところが無いという哀しい結果が待ち受けてるところだったが。


皮下注射・筋肉注射で失神することが分かったので、今後は虫歯ダメ絶対。
盲腸も、再々々発の場合にはぜひとも救急で入院して、失神していい状態での処置を受けたいものである。